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ニッポンの刑務所 [ 外山ひとみ ]のレビューは!?
20代 男性さん
情報を得ようとしてもなかなか見えにくい世界ということで購入しました。結論から言えば、ベクトルの異なる二つの異常が感じられました。 一つ目は、本書p118 「(外国人服役囚は)出所の際に五〇万、百万円と持って帰る者もいるそうだ」 という部分である。本書を読めば受刑者一人当たり年間200〜250万の税金が用いられている計算になる。年間200万以上も税金を投入されている者が、本国に帰ればそれなりの財産を築けるというのは異常である。まさに刑務所出稼ぎである。字数の関係でこれ以上詳しくは論じないが、一言だけ。「ココハ変ダヨ〜」。 2つ目は、改正監獄法等について。これら諸法については、本書でも散見され、著者も批判的なスタンスに立っている。要するに刑務所内での「持つ者と、持たざる者の貧富の格差」が広まってきているというものである。私は、「監獄」をどのように捉えるかは国家や国民によって様々で然るべきと考えるのであるが、一連の監獄法改正等については脳味噌薄紅色の方々にミスリードされたかな、と思った。この点についてはこの先税金の効率的運用という観点も踏まえ、議論が必要になるのではなかろうか。
40代 男性さん
日本の刑務所の歴史、全国の大規模刑務所、特殊な刑務所を丹念に取材されていてとても勉強になります。また受刑者の声だけでなく、そこで働く刑務官の建前だけじゃなく生の声を聞いているようで、大変なお仕事だと感じられます。